水原よしあき 公式サイト

OFFICIAL SITE

議会活動

守口市議会 令和4年12月

令和4年度の主要な施策、事業の進捗状況について

CATEGORY
その他

水原

早いもので、今年も残すところ僅かとなりました。ついこの間、新年を寿いだばかりだというのに、時の流れの速さをしみじみと感じております。
年の瀬を迎えて、この令和4年を振り返ってみれば、2月のロシア軍のウクライナ侵攻、4月の知床半島沖での観光船沈没、そして、8月の安倍晋三元総理の銃撃といった、人々に衝撃と悲しみをもたらす出来事が数多くありました。御難に遭われた方々とそのご家族に、改めまして、心よりのお悔やみを申し上げます。
一方で、2月の冬季オリンピック・パラリンピックでの日本代表の快進撃、先月から今月にかけてのサッカーワールドカップでの日本代表チームの善戦健闘など、未来に希望を感じるような、聞いていて元気になるような明るいニュースも幾つも届けられました。
この守口でも、新型コロナウイルス感染症感染拡大への最大限の警戒を継続しつつも、数年ぶりに忘年会を開催した、久しぶりに旅行に行った、クリスマスのイベントに参加した、といった声を聞くようになってきました。少しずつ「日常」が取り戻されつつあることを肌で感じており、とても嬉しく思っているところです。
医療従事者、市職員をはじめ、新型コロナウイルス感染症感染拡大のために尽力されているすべての方々に改めて敬意を表し、感謝を申し上げるとともに、市民の皆様が日々の生活を楽しむ喜びの声が、ますます大きくなっていくことを心より願っております。

そんな12月議会、令和4年を振り返りながら、令和5年の守口市政が益々良いものとなるように願いを込めて、3点の質問、提言を行わせていただきます。
皆様におかれましては、しばしのご静聴をお願いいたします。

まず、令和4年度の守口市政、特に施政方針で掲げられた主要な施策、事業の進捗状況について、西端市長の現時点での評価と今後の取り組み方針を伺います。

少し補足させていただきますと、令和4年度の市政運営の最終的な評価は、令和4年度決算において行われることは、私も重々承知しております。
一方で、それは、終わるまでは一切の中間評価を行ってはいけない、ということを意味するものではありません。節目ごとにその時点での評価を行い、遅れや不都合が発生しているものがあれば改善策を講じ、十分、十二分の進捗を見せているものがあれば職員や予算の再配置を検討することが、全体として市政を前進させるものであると考えます。
令和4年度も早やくも3/4が過ぎようとしています。今の時点での評価を伺い、順調に進んでいるのであればこのまま進め、遅れが生じているようであれば対策を講じ、場合によってはスケジュールの再検討を行っていただきたいとの意図で質問を行います。

質問を本論に戻しますと、今から10か月前、令和4年2月議会に提出された令和4年度予算案と主要政策、そして、西端市長の施政方針を伺って、私は大きな感銘を受けたところです。
「子育て支援の更なる充実」を第一の重点項目に掲げ、共生社会の実現、安全・安心と活性化の両立、そして経済振興を重点項目とされた施政方針からは、私が「こうあってほしい」と願う守口市を創り出そうという強い決意を感じ、令和4年度予算案と主要施策には、その決意を着実に実現するための施策と予算が示されていました。
また、子どもの貧困対策計画策定、妊産婦へのタクシー利用支援、学校体育館への空調設置、守口の魅力発信、商業振興、DXの推進、そして関係機関と連携した新型コロナ対策をはじめとして、私がこれまでの市議会で提言してきた内容も、数多く盛り込んでいただきました。
わが国の、そして、この守口市の未来を担う子どもたちが、夢と希望を持って、明るく元気に育っていくことができる社会を創ること。これは、私が政治家を志した理由であり、また、今もって続けている理由でもあります。
子どもたちが、そして、子どもたちを育てる大人たちが、明るく、元気に、自分らしく暮らせるように、行政として最大限の応援をする、という意欲に満ちた予算案には、心より賛同し、市議会議員として信念と誇りをもって賛成票を投じたところです。

そして、予算が原案どおり成立した後は、市長の的確な指揮のもと、副市長、教育長、水道事業管理者をはじめとする市職員の皆さんが大きな熱意を持って、自らの実力を十分、又、十二分に発揮し、施政方針に掲げられ、予算に計上された施策・事業が期待通り、いや期待以上の成果を挙げられるよう一丸となって奮闘努力されていることを、私はこの目で見てまいりました。時として筋道が通らない、心無い攻撃を受けることがあっても、自らの職務を忠実に果たす市職員の皆さんに、心より感謝申し上げます。

一方で、日常が少しずつ取り戻されているとは言え、社会・経済に悪影響を及ぼし続ける新型コロナウイルス禍をはじめ、資源の供給不足や円安に起因する物価高、特に建設事業費の高騰や、学校給食の安全性に疑念を抱かせるような嘆かわしい事案の発生など、限られた予算と人員の中で進めている施策、事業の進捗に悪影響を及ぼす出来事があったこともまた事実です。

このような諸条件を勘案して、現時点での令和4年度の主要な施策、事業の進捗状況について、市長の総体的な評価を伺うとともに、その評価を踏まえて、残る3か月はどのように取り組んでいかれるのか、決意を伺います。

答弁

今年度は、市民の皆さんからご付託いただいた3期目、その3年目の年であり、また、第6次守口市総合基本計画の本格的なスタートの年度でもありました。その意味で、これまで以上に重要な1年との認識に基づき、市政を担ってまいりました。今年度も、まずはなによりも、新型コロナウイルス対策に力を注ぎました。長引くコロナ禍に伴い、ワクチン接種体制に万全を期するとともに、国の交付金に加え、市の一般財源も投入し、市民生活及び事業者の事業活動支援と、物価高騰対策に全力を注ぎました。
数次にわたる補正予算により、給付型を含めたスーパープレミアム付き商品券の発行や、小学校給食費の臨時無償化も実施いたしました。また、本日ご可決いただきました予算に基づき、市民生活の安定に不可欠な医療、福祉、保育などを実施する事業者に対する運営支援や、年末年始の臨時発熱外来を開設してくださる医療機関に対する協力金も支給することとしました。また、本市総合基本計画に掲げた「いつまでも住み続けたいまち守口」の実現にも精力的に取り組みました。

「子育て支援の充実」では、前年度の子ども医療助成の18歳までの拡充に続いて、妊産婦の方々の通院・健診のためのタクシー利用助成をスタートさせました。子育て世代包括支援センター「あえる」については、国が求める「子ども家庭総合支援拠点」としての体制を整備し、アウトリーチ手法による、子育て家庭に対するきめ細かな見守り訪問事業を開始しました。

「教育の充実と学力の向上」では、児童生徒の着実な学力向上に向け、全ての小中学校・義務教育学校に、市独自に学力向上推進教員を配置し、学校全体で子ども達の学習理解や学力向上を図ってもらう環境を整えました。

「共に支え、共に生きる社会の実現」に向けては、障がい者・障がい児の生活及び療育支援の充実を図るため、旧大久保保育所跡地を有効活用した、民間事業者による障がい者施設の整備にも着手しました。また、障がい者の就労機会、工賃の確保に向けた就労支援事業所に対する支援も行うなど、「行政の福祉化」も積極的に推進しました。

「安全安心・賑わいと潤いのまちづくり」では、10月に実施した京阪守口市駅北側における社会実験「守口さんぽ」は、昨年以上に多くの方々の来場がありました。1日も早い都市計画道路「豊秀松月線」の拡幅完了と、賑わいや憩いある道路空間に対する大きな期待を感じました。都市公園については、フットサル等スポーツゾーンなどの整備を進めている大枝公園や、よつば未来公園について、今年度末のオープンを目指し、順調に工事が進捗しているところです。

「アフターコロナを見据えた魅力向上」では、シティプロモーションの一環として、まさしくこの12月、議会のご理解を得て、市庁舎ロビーに加え、議場コンサートも開催し、多くの市民からご好評の声をいただきました。
最後に、20年後、30年後の守口市の都市核形成を見据えた、新たな体育館とホールの整備については、来年度からの事業着手を念頭に、昨年度の基本構想から一歩駒を進め、財政シミュレーションを含めた基本計画の策定を急いでいるところです。このように、今年度当初に、市民の皆さんにお約束した施策については、13年連続黒字達成の下、財政規律をしっかりと確保した上で、着実に進めることができているものと認識しております。

これも、ひとえに、議会並びに市民の皆さんのご理解とご協力があってのことと感謝申し上げる次第でございます。今後は、この良き流れを一層確かなものとし、全ての市民の福祉向上と将来の守口市につながるまちづくりに向け、来年度当初予算の編成を始め、当面の諸課題について、引き続き全力で市政運営を行ってまいります。