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議会活動

守口市議会 令和4年12月

子どもの貧困対策について

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保育・教育・子育て

水原

次に、子どもの貧困対策について伺います。
このような質問をすると、「またしても水原が子どものことを質問している」と思われる方もいるかもしれません。
確かに、私は幾度となく子どもの貧困対策について質問、提言させていただいております。それは、大人であれば知識も行動力もあり、周囲に、或いは行政、社会に、自ら助けを求めることができます。しかしながら、知識も行動力も、そして、責任能力も持たない子どもたちは、苦境に陥っても助けを求める声をあげることすらできない場合があるからです。
年端もいかない子どもたちが、自らがどれだけ努力しても克服できない苦難に遭いながら、誰からも助けを得られず、時として努力の仕方や重要性、そして努力して実現するべき夢や希望について理解する機会すら奪われる。そして、「貧困の連鎖」が生じてしまう。これほどの悲劇があるでしょうか。
すべての子どもたちの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないように、すべての子どもたちが持てる可能性を奪われることがないように、そのために必要な対策を講じることは、政治・行政の、今の社会を担う大人たちすべての責務であると確信しております。だからこそ、私は何度でもこの問題について声をあげさせていただきます。
そして、この想いは、西端市長とも同じくしていると確信しております。だからこそ、本市の令和4年度予算において、第二期守口市子ども・子育て支援事業計画の中間見直しに合わせて「子どもの貧困対策計画」を策定するための経費を計上していただき、施政方針において「子どもの貧困の連鎖を断ち切るための取組が大切」との大変に力強いお言葉をいただいております。
西端市長が導入された幼児教育無償化と保育・教育体制の充実によって、この守口市は子育てのしやすい街として全国的に知られ、居住する子育て世代も増加しています。
そんな守口市だからこそ、子どもの貧困対策についても、全国のモデルとなるような取り組みを実現することができると、私は確信しております。
本年2月議会において、私は令和4年度中に策定する「子どもの貧困対策計画」を、新型コロナウイルスの影響、生活に困っている家庭の増加、若年者の自殺の増加、そして「ヤングケアラー」問題の実態解明といった子どもたちの課題を正確に把握したうえで、その課題に的確に対応したものとし、策定後には、同計画に基づき、本市の関係各課や関係機関、民間事業者等が力を合わせて「子どもの貧困の連鎖」を断ち切ることができるようにしていただくことについて、市長の決意を伺い、前向きなご答弁をいただいたところです。
この12月議会においては、そのご答弁を踏まえて、「子どもの貧困対策計画」策定と、同計画に基づいて、本市の関係各課や関係機関、民間事業者等が力を合わせて「子どもの貧困の連鎖」を断ち切ることができる体制の構築について、現時点での進捗状況と、今後の展望を伺います。

答弁

「子どもの貧困対策推進計画」については、先般、「守口市子ども子育て会議」から答申を頂戴したところですが、その策定にあたっては、この間、子どもの学びや生活状況をはじめ、ヤングケアラー等の実態把握のため、児童・生徒及びその保護者を対象に子どもの生活状況調査を実施し、その結果等をもとに「子ども・子育て会議」において、しっかりとご議論をいただきました。

現在、同答申をベースとした計画案について、パブリックコメントを実施しており、寄せられた意見も踏まえつつ、令和5年2月の策定を予定しております。計画策定の暁には、全庁的な取組により計画に種々位置付けた施策を着実に推進するとともに、令和6年4月施行の改正児童福祉法において国が求める「子ども家庭センター」としての体制整備も念頭に、相談支援体制のさらなる充実強化を図ってまいります。