水原よしあき 公式サイト

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議会活動

守口市議会 令和4年2月

子どもの貧困対策について

CATEGORY
保育・教育・子育て

水原

皆さんこんにちは。
私は、自由民主党守口市議会議員団の水原慶明でございます。
会派を代表して、市長の市政運営方針並びに令和4年度予算案等に対し質問をさせていただきます。
議員各位、並びに傍聴の皆様におかれましては、しばしの間ご清聴賜りますよう宜しくお願い致します。

新型コロナウイルス感染拡大は、感染力の高いオミクロン株の登場もあり、残念ながら収束の目途が立っておりません。改めまして、感染された皆様に衷心よりお見舞いを申し上げるとともに、感染対策にご尽力いただいた皆様に心よりの感謝と敬意を表します。

そうした中ではありますが、本議会に上程された令和4年度予算案と主要政策、そして、西端市長の施政方針を伺って、私は非常に感銘を受けました。
私が政治家を志したきっかけは、わが国の、そして、この守口市の未来を担う子どもたちが、夢と希望を持って、明るく元気に育つことができる社会を創りたい、と願ったからです。
子どもたちが明るく、元気に育つことができる社会を実現するためには、子どもたちを育てる大人たちもまた明るく、元気に暮らすことが大切です。
子どもも大人も、すべての方々が明るく、元気に、夢と希望を持って生活することができる社会を実現する一助となるため、自分の力の限りを尽くしたい。そのために、守口市議会議員となり、これまで議員活動を行ってまいりました。
「子育て支援の更なる充実」を第一の重点項目に掲げ、共生社会の実現、安全・安心と活性化の両立、そして経済振興を重点項目とされた施政方針からは、まさに、私が「こうあってほしい」と願う守口市を創り出そうという強い決意を感じ、令和4年度予算案と主要施策には、その決意を着実に実現するための施策と予算が記載されています。
西端市長の掲げられた施策に、心よりの敬意を表します。
また、子どもの貧困対策計画策定、妊産婦へのタクシー利用支援、学校体育館への空調設置、守口の魅力発信、商業振興、DXの推進、そして関係機関と連携した新型コロナ対策等、わが会派がこれまでの議会で提言してきた内容も、数多く盛り込んでいただいております。
提言を活かしていただきましたことに、厚く御礼申し上げます。

今後、令和4年度予算案は所管委員会において審議が行われます。私も委員としてそれに加わり、建設的な提言を行ってまいりたいと考えていますが、本日の代表質問においては、守口市の将来のために特に重要と考えられる点について、市長をはじめ、理事者側の決意を伺いたいと思います。
そのような観点から、三分野に絞って質問を行いたいと思います。しばし、ご清聴をお願いいたします。

まず、子どもの貧困対策について伺います。
過去、何度か議会でも提言してまいりましたが、未来を担うべき子どもたちの貧困は、自らがどれだけ努力しても克服できない場合が多く、時として努力の仕方や重要性、そして努力して実現するべき夢や希望について理解する機会すら奪われる「貧困の連鎖」につながります。
子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないように、そして、すべての子どもたちが持てる可能性を奪われることがないようにするために必要な対策を行うことは、政治・行政の、そして、今の社会を担う大人たちすべての責務であると確信しております。
令和4年度予算案において、第二期守口市子ども・子育て支援事業計画の中間見直しに合わせて「子どもの貧困対策計画」の策定について、所要の経費を計上していただいております。
そして、市長からは「子どもの貧困の連鎖を断ち切るための取組が大切」との力強い言葉をいただきました。
まさに、そのことが重要であり、心よりの敬意と感謝を表するところです。

そのうえで、予算が成立した後に策定する「子どもの貧困対策計画」が、本市が「子どもの貧困」に対して適切な対策を講じる礎となる計画として策定されるよう期待するとともに、新型コロナウイルスの影響、生活に困っている家庭の増加、若年者の自殺の増加、そして「ヤングケアラー」問題の実態判明といった社会の動きも的確に踏まえること、また、東京都足立区をはじめとする先行団体の取り組みを参考としていただくことを要望いたします。
また、令和5年度以降、策定した計画に基づき、本市の関係各課や関係機関、民間事業者等が力を挙げて「子どもの貧困の連鎖」を断ち切ることができることを心より願っております。
「子どもの貧困対策計画」の策定とその計画に基づいた取り組みを、真に「子どもの貧困の連鎖」を断ち切るものとするためにどのように進めて行くか、市長の決意を伺います。

答弁

子どもの貧困の背景には様々な社会的要因があります。従いまして、その対策にあたっては、地域や社会全体で課題を解決する意識を強く持ち、子どものことを第一に考えた適切な支援を包括的かつ早期に講じることが重要であると思っているところです。
令和4年度における「子どもの貧困対策計画」の策定にあたっては、市政運営方針の際にも申し上げたとおり、「貧困の連鎖」を断ち切るとの発想と強い思いを持って市民アンケートによる実態把握や課題整理を行い、守口市子ども・子育て会議などの関係機関としっかり連携し、実効性のある計画策定と貧困対策の推進に取り組んでまいります。

水原

その上で、一点、提言を行います。
現在、社会において子どもたちが勉強する場所が減少しつつあることが指摘されています。
確かに、子どもたちが勉強すると、席を長時間にわたり占有しますから、飲食店等にとっては迷惑になる、ということは十分理解できるところです。
一方で、家庭で落ち着いて勉強できない事情のある子ども達が勉強する場所がないというのは、可能性を閉ざすことにもつながるのではないでしょうか。
そこで、提言いたします。
公共施設等において、意欲ある子どもたちへの勉強の場を提供することとし、その旨を広く周知することはできないでしょうか。
そうすることによって、子どもたちは落ち着いて勉強することができ、飲食店等は席の長時間の占有を避けることができます。
もちろん、公共施設は皆で使うものであり、誰かが長時間占有することは望ましくないことは承知しております。ただ、子どもたちが自ら「勉強しよう」と思うなら、特に、家庭では落ち着いて勉強できない事情のある子供たちが落ち着いて勉強できる場所を探すなら、それを社会全体で支えることもまた必要なのではないでしょうか。
ご見解を伺います。

答弁

将来を担う子ども達の学習活動の場の確保は、大変重要であると認識しております。本市では、市立図書館等の自習室をはじめ、コミュニティセンターの図書室や閲覧コーナー、オープンスペースについても、自主学習の場として利用頂いています。また、現在整備中の錦コミュニティセンターにおいては、専用の自習室を設けるなど、子ども達をはじめとする多くの皆さんの学習の場として、幅広くご利用頂けるスペースを確保することとしております。
今後も、多くの世代の皆さんとともに、子ども達も学習の場として積極的に活用できる「場」の確保について、教育委員会とも十分相談し、進めてまいります。
なお、各小中学校等におきましては、自学自習を希望する児童生徒のために、現在も放課後学習会を実施し、学習活動の場の確保に努めているところです。