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議会活動

守口市議会 令和4年6月

学校給食の安全性について

CATEGORY
保育・教育・子育て

水原

皆さんこんにちは。
本日は、質問の機会をいただき、誠にありがとうございます。通告順に従い一般質問をさせていただきます。
議員各位、並びに傍聴の皆様におかれましては、しばしの間ご清聴賜りますよう宜しくお願い致します。

新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、全国でも、また、この大阪でも大幅に減少しており、街には少しずつ賑わいが戻って来ております。
これも、感染症対策に取り組まれた皆様の御尽力の賜物であり、改めまして、心よりの感謝と敬意を表します。
一方で、新規感染者数が減少している今だからこそ、再拡大を防ぐ対策を講じることが必要不可欠です。市長はじめ、理事者側におかれましては、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すことと、本市の活性化の両立に取り組んでいただきますことを、まずもって要望いたします。
それでは、質問に移ります。
まず、学校給食の安全性について伺います。
皆様ご承知のこととは思いますが、事実の概略について改めて申し上げますと、去る5月17日に市立小学校の給食において、児童が米を食べたところ、中にホッチキスの芯が入っていて、児童は口に痛みを感じました。
本事案の発生を受けて、教育委員会職員をはじめとする関係者の皆さんが米の製造出荷元であるJAの精米工場を確認したところ、工場に鳩が入り込んでいて、たくさんのフンが落ちていた、というものです。
公表されているJAの見解によりますと、金属検知器は正常に作動しており、精米作業時にホチキスの針が入る可能性は非常に低いと思われる、とのことでした。
また、鳩については、精米工程上製品に鳩の糞等が混入することはなく、微生物検査等の結果にも異状はなかったとしつつも、不衛生な環境で作業・出荷をしたことについては深く反省して、改善措置を講じるとしています。
5月20日には枚方市保健所が立ち入り調査を行い、その結果も踏まえて適切な対応を講じることになりますが、本事案は私にとってもショックでしたし、ましてや小学校に通う児童の方々や保護者の方々の驚き、不安は察するに余りあるところです。
学校は、地域の、そしてわが国の将来を担う子どもたちを育む場所であり、安全・安心には万全を期すことが求められます。
2月議会でも申し上げました通り、私が政治家を志したきっかけは、わが国の、そして、この守口市の未来を担う子どもたちが、夢と希望を持って、明るく元気に育っていくことができる社会を創りたい、と願ったからです。そのためには、教育の場における安全・安心を実現することは最優先課題となります。
本事案の発生に対して、子どもたちの安全・安心を守るために、万全の対策を講じることが必要と考えております。

一方で、安全・安心を実現するために必要なことは、事実関係を正確に認識し、幅広い対策を検討した上で、真に必要な対策を講じること、そして、関係者に対して正確な情報を提供し、不安を解消することであると認識しています。
前者につきまして、教育委員会をはじめとする関係部局におかれては、事案発生後直ちに立ち入り調査を含めた事実関係の調査を行うとともに、工場への鳩の侵入判明後は、当該工場からの給食出荷を停止しています。これは、当面の対応として十分に理解できるところです。
今後、保健所の調査結果等を踏まえて、問題解決、再発防止に向けた対策を講じることになると認識していますが、二度とこうした事案が発生することのないよう、万全の対策を講じていただくことを強く求めます。
後者につきましては、残念ながら、児童・保護者の方々の中には、教育委員会や保健所、そしてJAからの情報提供が十分ではないと感じている方々がおられることは否定できないのではないでしょうか。
JAや保健所においては、調査、対応を行っている最中であり、確定的なことを言えない部分があることは理解できます。
また、そのような状況にあって、教育委員会としても提供できる情報に限りがあることはやむ得ない面があるとも思います。
一方で、学校における安全・安心が十分でなかったかもしれない、ということに対する児童・保護者の方々の驚きと不安もまた重大な問題であり、可能な限りの情報提供、意見交換等を行い、不安の解消に努めることが重要と考えるところです。

太田教育長におかれては、本件について、児童・保護者に対して、正確な情報の提供と真摯な意見交換等を通じた不安の解消に努めていただくよう、改めてご決意を伺うとともに、今後、児童・保護者の方々が学校における安心・安全の確保に不安を抱くような事案が生じた場合には、速やかにその不安を解消できるような情報提供と意見交換等を行うことが可能となる体制が構築されるよう、陣頭指揮を執っていただきたいと考えていますが、ご認識を伺います。

答弁

今回の事案につきましては、発覚後、直ちに学校における異物混入経路の調査を開始するとともに、それまでの米の納入事業者に対し精米工場への現地確認を行い、衛生管理に課題ありと認識した以降は、すぐさま大阪府学校給食会を通じ、新たな納入事業者に切り替えました。また、これまでの納入事業者に対しましては、関係各市とともに再度立ち入り調査を実施し、追加検査の申し入れを行うなどに力を尽くしました。
しかしながら、教育委員会としましては、今回の事案を重く受け止め、今後、保健所の食品衛生監視票のチェックや、大阪府学校給食会による調査結果の確認、必要に応じて納入業者への現地調査等をしっかりと組み合わせ、給食食材の安全性はもとより、安心の確保を行うとともに、衛生管理基準等に基づく調理作業、配膳方法を含む指導についても改めて徹底を図るなどにより、あらゆる段階での学校給食の衛生管理の適正な実施に、これまで以上に万全を期して取り組んでまいります。

また、的確な初動対応から問題の解決に至る体制をしっかりと構築するため、各学校において、万一危険異物等の混入が発生した場合は、保護者、学校運営協議会等への周知が迅速かつ正確に行えるよう、有識者の助言を得て、対応マニュアルの整備に取り組むとともに、市ホームページや学校だより等を活用した速やかな情報発信に努めてまいります。
今後とも、児童生徒及び保護者の皆さんにとって、安全・安心で楽しい給食を取り戻していただくことができるよう、教育長の陣頭指揮の下、信頼回復に向け全力を尽くしてまいります。