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議会活動

守口市議会 令和4年6月

「人づくり」について

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水原

最後に、「人づくり」について伺います。
去る6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022」いわゆる「骨太の方針」が閣議決定されました。
今年の「骨太の方針」は、わが国を取り巻く環境が大きく変化する中で、社会課題の解決に向けた取組それ自体を成長戦略に位置づけ、官民が協働して重点的な投資と規制・制度改革を中長期かつ計画的に実施することにより、課題解決と経済成長を同時に実現しながら、経済社会の構造を変化に対してより強靭で持続可能なものに変革する「新しい資本主義」の起動を掲げています。
そのための具体的な施策として、「人への投資」をはじめ、グリーントランスフォーメーション、デジタルトランスフォーメーション、包摂社会の実現や防災・減災対策、国土強靭化等を示した意欲的な内容となっています。
どの施策も極めて興味深いところですが、私は「人への投資」に特に注目しています。

「骨太の方針」において「人への投資」は、大きな変革の波の中、人口減少に伴う労働力不足にも直面する我が国において、創造性を発揮して付加価値を生み出していく原動力は「人」である、とした上で、「人」への投資を拡大することによる次なる成長の機会を生み出すことが必要不可欠であるとしています。
そして、そのための方策として、賃上げを推進し、職業訓練、生涯教育等への投資により人的資本の蓄積を加速させるとともに、多様な人材の一人一人が持つ潜在力を十分に発揮できるよう、年齢や性別、正規・非正規雇用といった雇用形態にかかわらず、能力開発やセーフティーネットを利用でき、自分の意思で仕事を選択可能で、個々の希望に応じて多様な働き方を選択できる環境整備を進めることが重要としているところです。この考え方は、守口市役所においてもまさに当てはまるのではないでしょうか。

もちろん、公務員の給与や勤務時間は法令・条例等により決定されていますから、守口市役所だけ大きく変える訳にはいきません。国や府、周辺市町村や民間企業の動向を踏まえつつ、適切に決定していくこととなります。
しかしながら、様々な教育、訓練により職員の質を高めるとともに、職員一人一人が持つ潜在能力を十分に発揮できるようにすることで、この守口市の持続的な成長と市民サービスの充実につながって行くのではないでしょうか。
具体的には、会計年度任用職員も含めた職員研修の更なる充実・多様化、職員の自主的な研究・資格取得等の支援、人事交流の活性化、外部人材の活用、リモートワークの導入推進等が考えられるところです。
さらに、民間委託を行っている事業者に対して社員教育を促していくことも検討に値すると思われます。
 
私は、本年2月議会の代表質問においても、本市の大きな財産である職員間の信頼関係をさらに深め、引き続き風通しの良い市役所としてほしい、との質問を行い、前向きなご答弁をいただいたところです。

そのことも踏まえて、改めて伺います。
守口市の現在と将来のために、「骨太の方針2022」の理念も十分に踏まえて、市職員等の教育・訓練の充実と多様な働き方を選択できる環境整備を更に進めることを検討されてはいかがかと思いますが、ご見解をお示しください。

今回質問させていただいた、保護者の皆様への迅速な情報提供も、水害対策も、職員の教育の充実と多様な働き方の推進も、一朝一夕に実現できるものではなく、継続的な取り組みが肝要と考えております。
一方で、西端市長がこれまで取り組まれてきた、市と市民、関係機関、そして職員との信頼関係があれば、時間はかかっても、必ずや実現できることでもあると認識しております。
西端市長がこれまで築かれてきた土台の上に、大きな花を咲かせられるよう、理事者側の皆さんの弛まぬ取り組みに期待いたします。
私も、今後とも、折に触れて提言や情報提供を行っていきたいと考えておりますので、宜しくお願いいたします。

以上で私の一般質問を終わらせて頂きます。ご清聴ありがとうございました。

答弁

本市では、人材育成の観点から、国や大阪府などの研修派遣を積極的に行っており、研修後には、各部局において、研修で身に付けたスキルを発揮し幅広い視野で市政に従事しております。また、人事交流により、現在国から派遣いただいている職員につきましても、市の幹部として、市政の推進に大いに貢献してくれているところです。こうした職員の活躍は、私としても大変心強く、また、頼もしくも思っており、今後とも、人事交流を始めとする国や府などとの関係を継続し、発展させてまいります。
また、庁内の組織体制につきましては、日頃から、課題解決に向けては、各部局が連携し、横断的に取り組むことを指示してきました。今般のコロナワクチン接種体制を始め、現在の守口市役所は、職員が同じ方向を向き、まさに「全庁一丸」となって職務に邁進する組織体制が構築できているものと確信しております。引き続き、「市民のために」の思いを職員と共有し、課題に対してスピード感を持って柔軟に取り組むことができるよう、職員が互いに助け合い、信頼関係を形成できる強固な組織体制を目指してまいります。
また、市内企業や団体の方々は、守口のまちづくりを行う上で欠かすことのできないパートナーです。
今後も引き続き、こうした方々との信頼関係を継続・発展させ、協働のまちづくりにより市政の推進、発展に向けて努力を重ねてまいります。