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議会活動

守口市議会 令和2年9月

歩きたくなる開かれた空間作りについて

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地方創生

水原

皆さんこんにちは。私は、自由民主党守口市議会議員団の水原慶明でございます。
通告順に従い一般質問をさせていただきます。議員各位、並びに傍聴の皆様におかれましては、しばしの間ご清聴賜りますよう宜しくお願い致します。

まず、質問に先立ちまして、この夏の風水害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く、復旧・復興がなされますことをお祈りいたします。
加えて、市長をはじめ理事者側におかれましては、この守口における災害への備えについて、ソフト・ハードの両面でより一層強化されますことをお願いいたします。
また、新型コロナウイルス感染症は、引き続き全国で新規感染者が発生し、国民生活に大きな影響をもたらしています。
罹患された方々並びにご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の影響は長期化しており、感染拡大を防ぐためにご協力くださっている市民の皆様、関係者の皆様、そして、市職員の皆様におかれましては、心身ともにお疲れのことと思います。改めて、そのご努力に心より感謝申し上げます。

大阪における感染者数は、8月上旬をピークに現在のところ減少傾向にあるものの、第2波、第3波の感染拡大の危険性と共にインフルエンザの流行に備えて、万全の体制を整えなければなりません。
同時に、感染拡大の予防と社会経済活動の両立を図るために「3密」の回避や「新しい生活様式」の定着を行うことが必要不可欠であることは言うまでもありません。その一つの手段として新たな道路の占有方法について検討を行うべきではないでしょうか。

国において、令和2年5月20日に地域を豊かにする歩行者中心の道路空間の構築を行うための「道路法等の一部を改正する法律」が公布されました。
これにより歩行者の安全かつ円滑な通行及び利便の増進を図り、快適な生活環境の確保と地域の活力の創造に資する道路を指定する「歩行者利便増進道路指定制度」が創設されたところです。
この制度は、近年の道路空間の規制緩和や歩行者の歩きやすさ確保の流れを踏まえ、パブリックスペースや道路空間を単に歩くだけではなく、楽しみと賑わいが感じられる空間にしていこうというパラダイムシフト(発想の転換)を受けたものです。
すなわち、これまでの道路整備では、歩行者のアクティビティ(滞留)という視点はありませんでしたが、今回の法改正では、新たに歩行者利便増進道路指定を定めることで、その道路については歩行者の滞留、言い換えれば楽しみながら歩く時間を過ごすという視点が位置づけられることとなりました。

制度の詳細は、今後政令で定められる予定ですが、現在想定されているところでは、道路内でのショッピング等の購買施設や広告塔等の占有基準が緩和されるため、道路の一部にカフェテリアや屋台等飲食・物販施設を置くことが可能となります。
現在でもカナディアンスクエア等ではイベント時に多数のキッチンカーが出展して市民の皆さまがイベントと共に飲食を楽しむことができ、賑わいを創出していますが、こうしたことを市内の歩道幅員が広い道路全域で行うことが可能となります。
守口市は、ほぼ全域が既成市街地化し、多くの道路が狭小であるので対象とできるエリアは限られます。現在、都市計画道路のひとつである「豊秀松月線」の拡幅整備や「馬場菊水線」の改良工事が行われているところです。
歩道幅員が広いこの二つの道路を歩行者利便増進道路指定として位置づけ、賑わいある道路空間を構築することは街の賑わいと活性化にも大いに繋がると考えますが、市の見解を伺います。

以上で私の一般質問を終わらせて頂きます。ご清聴ありがとうございました。

答弁

ご提案のとおり、今年5月に公布されました「道路法等の一部を改正する法律」におきましては、歩行者利便増進道路指定制度が創設されました。
この制度は、歩行者の安全かつ円滑な通行及び利便の増進を図り、快適な生活環境の確保と地域の活力の創造に資する道路を指定するもので、賑わいのある道路空間の普及を目的としております。

本制度の活用は、現在市のシンボルロードとして整備中の都市計画道路豊秀松月線や、その周辺エリアにおける街の賑わいづくりに役立つものと考えているところであり、今後、政令の公布をふまえ、本制度の積極的な活用について検討してまいります。