水原よしあき 公式サイト

OFFICIAL SITE

議会活動

守口市議会 令和3年12月

災害対策の強化について

CATEGORY
その他

水原

 災害対策の強化について伺います。
 本年7月、静岡県熱海市で発生した土砂災害は、死者26名、行方不明者1名(12月8日現在)の被害者を出し、128棟の建築物が全半壊(同)するという甚大な被害をもたらしました。被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、改めて自然災害の恐ろしさを痛感するところです。
 この守口市においても、地震や洪水、台風等の自然災害は、いつ発生し、どのような被害をもたらすのか予想することができません。不意の災害に遭っても、市民の生命・身体を守るため、日頃から可能な限り防災・減災の備えをしておくことが重要と考えます。私は、このような考えの下、これまでも数度にわたり、本市における災害対策について質問させていただきました。
 最近では、令和3年2月定例会において、大規模災害発生時に避難所として利用することを想定している小・中学校体育館のエアコン整備をはじめ、期限が延長された緊急防災・減災事業債等を有効に活用した形での防災・減災事業の実施計画について速やかに策定すること、その計画策定に当たっては、地域住民の皆様のご意見を十分に伺いながら進めることについてご見解を伺ったところです。
 西端市長からは、緊急防災・減災事業債は防災・減災の取組を進めるうえで効果的な手段であり、避難所としての利用を想定する小・中学校体育館へのエアコン整備などへの検討を進めるなど、計画的な活用と施設の整備に努めていくとともに、防災・減災対策は様々な市民の皆様の御意見を伺いながら進めて行く旨のご答弁をいただいており、私としては、大変にうれしく、また、頼もしく思っているところです。
 そこで伺います。
 緊急防災・減災事業債等を有効に活用した形での防災・減災事業の実施計画の検討状況について、お示しください。

答弁

緊急防災・減災事業債については、自治体におけるハード面の防災対策を強化する上で極めて有効な財政手段です。本市ではこれまで、同報系防災行政無線や大枝公園の非常用発電機の整備などにおいて有効に活用し、市域の防災機能の強化に努めてきたところです。
 緊急防災・減災事業債の延長については、水原議員始め、各地方議会からも大きく声を上げて下さり、今般、国において事業期間が令和7年度まで延長されました。
 本市としても、これを好機として今後、消防団の分団庫の新設はもとより、学校教育施設なども視野に入れた市の防災・減災事業の実施にあたり、財政負担の軽減も図れるよう、引き続き計画的かつ積極的に活用して参ります。

水原

 また、これまで数度にわたり申し上げているとおり、防災・減災事業はいずれも重要ですが、その中でも特に、大規模災害発生時において、災害弱者となる高齢者や子ども達も含めた市民の皆様が、安全、快適に避難生活を送っていただくことができるようにするためには、避難所として利用することを想定している小・中学校体育館のエアコン整備が必要不可欠と考えております。
 後年度に手厚い財政措置がなされる緊急防災・減災事業債は、活用できる期限が決まっています。その地方債を活用した小・中学校体育館のエアコン整備については、近隣市町村においても進みつつあると仄聞するところです。
 この守口市においても、緊急防災・減災事業債期限に間に合うよう、早期に事業計画を策定し、事業に着手されるべきではないかと考えますが、合わせてお考えを伺います。

答弁

 小中学校等の体育館への空調設置は、夏期の熱中症対策や教育環境の向上として有効であり、また、災害時の避難所環境としても意義あることと考え、これまで効果的な整備手法の研究を進めるとともに国の予算動向についても情報収集に努めてまいりました。
 教育委員会では、現在、施設整備面も含め教育環境向上の観点から「守口市新しい学校・園づくり審議会」において今後の市立学校の在り方について、ご審議頂いております。
 今後は、審議会からの答申内容を踏まえ、令和3年3月に策定した「守口市立学校施設整備計画」に基づく校舎の長寿命化も見据えつつ、その整備方針とも整合をとり、また効果的な国の財源の導入を図ることで本市の将来の財政負担にも配慮し、小中学校等の体育館への空調設置についても、本市の学校教育施設の計画的な整備の内容の1つとして検討を進めてまいりたいと考えております。